1/21(日) 第17回気象教室「九州の天気は遠くの天気が決める?」

 日々の天気の変化、季節ごとの天候、さらには地球温暖化のような長期的な気候変動などはいずれも地球大気の複雑な動きによってもたらされています。日本列島はユーラシア大陸と太平洋の間の中緯度に位置し、世界的に見ても特に気象の変化が複雑で大きくなっており、これが四季を生み豊かな自然を生み出しています。
 今回の気象教室では、大きなスケールの大気の動きに着目して、九州の天気が決まる仕組みや、これを知るための重要なデータについて、専門家にお話しいただきます。


<気象教室とは>

 どなたでも参加できる気象に関する講演会です。
 詳細は日本気象学会 九州支部ホームページをご参照下さい。
 http://msj-kyushu.jp/event.html#chapter1


<講師>


高野 清治 氏

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 福岡管区気象台、元・気象研究所長

 「どうして数ヶ月後の予報ができる?―客観解析と季節予報―(仮題)」

 複雑な世界中の大気の動きを把握することは長期予報を行うためにまず必要ですが、そのための観測をいつでも・どこでも行うことは容易ではありません。これを補うために客観解析という手法が現在広く用いられています。客観解析の結果は、天気予報などに使われるだけでなく、過去の客観解析データから大気の状態を再現して様々な現象を調べたり、災害をもたらした現象を当時よりも詳しく調べることも可能になります。
 今回は、気象庁を含む世界の気象機関が最新の技術により進めてきた50年以上遡る過去の大気の解析について解説するとともに、客観解析データを使った数ヶ月先の天候を予測する季節予報の方法について解説します。
 そして九州の気候が数千キロ離れたヨーロッパのブロッキングの影響や赤道地方における積乱雲の影響を受けることがあることなどを解説します。


伊藤 久徳

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 福岡市科学館長、九州大学名誉教授

 「九州の空気はどこからやってくる?」

 冬、北西の季節風が吹いているとき、この空気はたぶんシベリア高気圧からやってきたのだろうと漠然と考えてしまいます。しかし、たいていはずっと上空から来ています。春には北極上空の成層圏から空気が直接に九州へやってくる場合もあります。なぜ北風は上空からやってくるのでしょうか?
 香港付近にあった台風が九州に大雨をもたらしたと言われても、にわかには信じられないかもしれません。しかし、ほんとうのことです。どうしてそのようなことが起こるのでしょうか?
 このような普段は見聞きしないような話をします。どちらも九州の空気はどこからやってくるかという話です。どこからどんな空気がやってくるかによって、九州で起こる気象現象は大きな影響を受けます。例えば平成29年7月九州北部豪雨では、地表付近の南西からの湿った空気と上空の北からの冷たい空気が重要な役割を果たしました。ですから、空気がどこから来るかは私たちの生活に密接に関係していることなのです。

開催概要

タイトル
第17回 気象教室「九州の天気は遠くの天気が決める?」
日時
2018年1月21日(日)14:00~16:30
※13:30から開場いたします。
会場
福岡市科学館 6階 サイエンスホール
定員
260名
※当日先着順。事前申し込みは不要です。
参加費
無料
対象
中学生以上(推奨)
主催
(公益社団法人)日本気象学会九州支部
福岡管区気象台
(一般社団法人)日本気象予報士会西部支部
共催
福岡市科学館
講師
高野 清治 氏(福岡管区気象台、元・気象研究所長)
伊藤 久徳(福岡市科学館長、九州大学名誉教授)
参加方法
事前申し込みは不要です。直接会場へお越しください。
※当日スタッフがイベントの様子を撮影し、福岡市科学館の広報活動や活動の報告で使用させていただく場合があります。
お問い合わせ先
日本気象学会九州支部(福岡管区気象台内)
〒810-0052 福岡市中央区大濠1-2-36
TEL:092-725-3614
FAX:092-725-3163
E-mail:info@msj-kyushu.jp
担当:長谷川、横山

気象学会九州支部ホームページ:http://msj-kyushu.jp/