館長からの挨拶

福岡市科学館 館長

 福岡市科学館は2017年10月にオープンしました。新しい科学館として、「人が育ち、未来をデザインしていく科学館」という新しい理念を立てています。「人が育つ」ことを何よりも大事にしたいという思いです。科学は「人が育つ」きっかけという位置づけです。科学や自然に好奇心を持つと、それは疑問を持ち、考えをめぐらせ、創造性を磨くことへと進んでいきます。このような道筋こそが「人が育つ」プロセスだと思います。科学館ではそのための工夫をあちこちに仕掛けています。そして、関心の高さによってどのような人にも興味が持てるプログラムを用意しています。例えば、高みをめざす子どもたちにはスーパーサイエンスジュニアと名づけたプログラムがあります。また、科学館を人が集う楽しい空間として創造する取り組みも進めています。科学者・クリエイターと市民がいて、人と人が交流し、ともに成長できるしくみを作っていきます。

 さらに、科学館の外に出て、地域での活動も展開していきます。人が集う空間は市内のあちこちにあるので、それらの間で連携すれば、より多くの空間がより楽しいものにできるはずです。福岡市全体がいわば科学館の「展示品」であり、「活動キャンパス」であると見立てるということです。将来的には、いろいろな人々・団体との協働プログラムを開発し、子どもたちが社会のなかで成長できる環境づくりに貢献することをお約束します。

 このような科学館に仕上げていくためには、市民の皆様の知恵と感性がぜひとも必要です。新しい科学館を市民の皆様とともに創り上げるため、ご協力のほどよろしくお願いします。

福岡市科学館 館長 伊藤久徳