運営方針OPERATION PRINCIPLE

福岡市科学館とは(福岡市科学館 運営基本理念)

人が育ち、未来をデザインしていく科学館

 福岡市科学館は地域とともに人の成長を支えることを第一に考えます。
 人は生まれたときから能動的な学習者であり、周りの人々を含む環境と相互作用しながら育ちます。科学館は、その育つ環境を科学の面からつくるものであり、成長を支えるものと考えています。ひとりの人が育つには、自らが好奇心を抱き、疑問を持ち、考えを進め、創造性を磨くことが必須です。そしてそのような経験を経た人は豊かな社会性をも身につけられるはずです。そのような子どもたちを中心とする人の成長を支援するという意味を込めて、「人が育つ」科学館を目指します。

 福岡市科学館は「人が育つ」しくみを様々に工夫していきます。
 そのためには、何よりも展示やプログラムが子どもたちを始めとしてすべての人に楽しいものでなくてはなりません。常に「科学の見せ方・示し方」を工夫・更新し、心に響く驚きと喜びを生み出します。そしてそれを疑問・探求・創造へとつなげていきます。また人と人の交流と協働を大切にします。人は、人との交流によって新たな世界が広がり、人との協働によって未来を描くことができるからです。

 同時に私たちは、「人が育つ」ことを社会的な広がりのなかで捉えています。すなわち、「人が育つ」社会・地域づくりをも担うということです。そのためには、他の文化施設・研究機関等さまざまな機関と連携し、家庭・学校・地域の団体等と協働する必要があります。そしてその延長として、子どもたちの可能性ある未来と「科学は文化」と認知される社会を展望しています。これらのことを「未来をデザインする」という言葉で表現しています。

福岡市科学館の約束(福岡市科学館 運営方針)

 福岡市科学館は次のことをお約束します。
ほぼすべての項目で人が主語になり、またそのために福岡市科学館は何をなすべきかを明記しています。

  1. 科学を担う人やクリエイターなどと市民とが交流することによって、新しいサイエンスコミュニケーションのあり方を提案していきます。
  2. 幼児から高齢者までに対応する展示とプログラムを充実することによって、すべての人が科学を楽しみ、創造するよろこびがある科学館をつくります。
  3. 子どもたちの好奇心・疑問・考える力・創造性が育つ機会を提供することによって、一人ひとりの科学する力が伸びることに寄り添います。
  4. 多様な市民、科学者、教員、保護者などと科学の協働プログラムを開発することによって、子どもたちが社会のなかで成長できる環境づくりに貢献します。
  5. 福岡の人、モノ、コトなど、様々な資源を活用することによって、市民が科学的な視野で地域とその未来をデザインし、発信する活動を支援します。
  6. 利用者との対話・交流を進めることによって、施設や事業の改善に努め、日々進化する科学館を目指します。

館長の挨拶

福岡市科学館 館長

 福岡市科学館は2017年10月にオープンします。オープンを前に、「工夫」と「一歩先」という観点から福岡市科学館の魅力を述べさせていただきます。

 まず「工夫」についてです。私たちは福岡市科学館を「人が育つ科学館」と規定し、そのための工夫を様々に構想しています。まず、人が成長するもとになるのは好奇心なので、好奇心が育つためのいろいろな工夫があります。そこからは関心の高さによってどのような人にも興味の持てるプログラムを企画中です。また、科学館を人が集う楽しい空間として創造しようとしています。科学者・クリエイターと市民がいて、人と人が交流し、ともに成長できるしくみを作り、人が育つ工夫に取り組んでいきます。
 次に「一歩先」についてです。それは,科学館という器の内部だけで閉じない活動も展開するということです。例えば,人の集う空間は市内のあちこちにあるので、それらの間で協働すれば,より多くの空間がより楽しいものにできるはずです。福岡市全体をいわば科学館活動のキャンパスと見立てるということです。将来的には,いろいろな人々・団体と科学の協働プログラムを開発し、子どもたちが社会のなかで成長できる環境づくりに貢献することをお約束します。
 このような科学館に仕上げていくことについて、ご意見・ご提案があれば、ぜひ科学館開館準備室にお届け下さい。積極的に対応することで、市民のみなさんとともに創り上げる科学館、日々成長する科学館を開館前から実践していきます。開館の際にはぜひお越し下さい。

福岡市科学館 館長 伊藤久徳