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【レポート】こどもも大人も思わず夢中!「おいでよ!絵本ミュージアム2017」

2017.07.20 ~2017.08.20

【レポート】こどもも大人も思わず夢中!「おいでよ!絵本ミュージアム2017」

毎年夏に福岡アジア美術館で開催される大掛かりな絵本の展示、「おいでよ!絵本ミュージアム2017」。

まだ見つかっていない新種も含め、なんと300万〜500万種もいると言われています。わたしたちの生活に身近なアリでさえ、日本だけで300種もいるのだそうです。

こどもはもちろん、大人もつい童心に返り絵本の世界にひたってしまう、魅力満載の同展の様子をレポートします。

2017年のテーマは「いっしょに」

「おいでよ!絵本ミュージアム」では、毎年取り上げる絵本を変え、展示と空間全体でそれぞれの絵本の世界を再現しています。

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今年は展示開催10周年記念ということで「いっしょに」がテーマ。「ピクニック」、「ふたりはともだち」、「すてきな3にんぐみ」、「どうぞのいす」「11ぴきのねこ」「ぐるんぱのようちえん」「いないいないばあ」という、近年発行されたものから定番のものまで、幅広い年代に向けた絵本が取り上げられています。

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夜のシーンが多い「すてきな3にんぐみ」の世界を表現したコーナーでは、泣き出してしまうこどもがいたほど。「ふたりはともだち」の「おてがみ」という話をなぞり、がまくんとかえるくんに手紙を出せるコーナーや、「どうぞのいす」に座って写真が撮れるコーナーなど、全身で絵本の世界を体験することができます。

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絵本と出会う

展示会場のあちこちには、座るスペースとともにたくさんの絵本が置いてあります。

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「ぼくのにせもののつくりかた」「りんごかもしれない」など、ヒット絵本の作者ヨシタケシンスケさんが送る「このあとどうしちゃおう」を何気なく手にとって読んでみたら、思いがけずほろっと泣いてしまいました。

懐かしの絵本を読みふけるもよし、新たな絵本と出会うもよし。自分の好きなように絵本と触れられるのも、この展示の楽しみのひとつですね。

ブラックライトに照らされた暗い小部屋では、点字の絵本が用意されています。いつもと違うアプローチから絵本を見るという新鮮な体験でした。

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本という平面と自分の想像力の中から飛び出し、立体の実物大のものとして表現された絵本の世界。全身でその世界を体験することで、絵本のもつ魅力を再発見できる気がします。

「おいでよ!絵本ミュージアム2017」の会期も終わり、素敵な夏休みの思い出になりました。また来年開催されるようでしたら、ぜひ参加したいイベントのひとつです。

おいでよ!絵本ミュージアム2017

福岡アジア美術館(福岡市博多区下川端町3-1リバレインセンタービル7・8階)
7月20日(木)~8月20日(日)
10:00〜18:00(入場は17:30まで)
大人 1000円 高校・大学生 700円 小・中学生 500円 未就学児無料
Webサイト おいでよ!絵本ミュージアム2017

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Mariko Tokita
ライター

2014年に東京から福岡へIターン。デザイン事務所広報・Webメディア運営を経て、現在は文具・雑貨メーカーの広報とライター業を行う。旅行と食べ歩きと映画が好き。