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【レポート】都市に暮らす生き物たちのオアシス「サンシャイン水族館」に大潜入

2017.07.21

【レポート】都市に暮らす生き物たちのオアシス「サンシャイン水族館」に大潜入

今年7月12日に屋外エリア「マリンガーデン」がリニューアルオープンしたばかりのサンシャイン水族館に潜入してきました。その一部をご紹介いたします。

先日、猛暑の中、東京・池袋にあるサンシャイン水族館に足を運びました。サンシャイン水族館は、1978年10月オープンの日本初の屋上にある水族館。屋外エリア「マリンガーデン」が、今年7月12日にリニューアルオープンしたこともあり、以前よりとても興味がありました。

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ココロ動かす、発見がある

これは、2011年8月のリニューアル時に定められたブランドステートメントです。子どもだけでなく、大人にもワクワクを提供してくれる素敵な言葉ですね。サンシャイン水族館のコンセプトは「天空のオアシス」と掲げ、多種多様な生き物の命を、最新の展示手法を取り入れた新しい水族館です。

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入口を抜けると、「大海の旅」をテーマに、海の生き物と一緒に散歩できる空間が広がっていました。最初のコーナーは「さまざまなオアシス」。地球上に広がるさまざまな環境とくらす生き物の世界、そこは本当にオアシスと感じるほどでした。サンゴ礁の海とサンゴの展示にはじまり、冷たい海と続き、サンシャインラグーン、ふわりうむと、海の中を散歩に出かけたような感覚で、魚や海の環境を体験することができます。

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個人的には、ふわりうむに暮らすクラゲたちの動きを見ていると、一緒にふわふわと泳いでいる心地で、とても気持ちのよい浮遊体験でした。その上のフロアには「水辺の旅」というテーマで、先程の深海とかわり、今度は、川や湖、海岸などの環境が広がり、水辺のオアシスを体験できます。日本の水辺に住む魚だけでなく、水辺に住むカエルも展示されるほか、海外の環境で生きる魚たちも多く、海外旅行にも行った気分。大海を泳ぎ、水辺に顔を出して泳いでいるようでした。

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屋内エリアを通り抜け、今回リニューアルした屋外エリア「マリンガーデン」に到着。アシカのショー?と思い近づくとオープンスペースでのトレーニング。アシカのショーと言ってよいほど、息の合ったトレーニングに感動しました。そして、偶然出くわすコツメカワウソ。猛暑の中、氷は欠かすことができませんよね。

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世界初展示「草原のペンギン」にたどり着きました。ここに住むのはケープペンギン。アフリカ大陸に生息する唯一のペンギンで、小魚を主食とし、子育ては夫婦協働で行います。屋外のこの環境の中、強く生き抜けるわけです。草原のペンギンは寄り添い仲睦まじさを感じることが出来ました。

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「天空のペンギン」は下から横からと、わたしたちが海の中から観察しているようにペンギンの暮らしを満喫することができました。驚きと感動とともに、たしかにこれは「天空のペンギン」だと納得しました。

サンシャイン水族館の一部をご紹介しました。まだまだ、楽しみどころはたくさんありますので、近くにお立ち寄りの際は、足を運んでみてください。屋内と屋外の特徴を最大限に活かし、生き物とともに、都市、空、光、水、緑を感じることができるダイナミックな展示を体験することができました。ぜひこの夏、お近くの水族館にも足を運んでいただき、生き物の観察を楽しんでくださいね。

サンシャイン水族館 http://www.sunshinecity.co.jp/aquarium/

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Yusuke Matsumoto
ライター

2011年より、サイエンスコミュニケーションプロジェクトRikafanを立ち上げ、科学コミュニティの活性化に努める。現在は九州大学に所属しサイエンスコミュニケーションの研究を、また、福岡市科学館開館準備室ではVI、広報を担当。プライベートワークとして、だれでも参加できるものづくり博覧祭つくると!のコミュニティ代表として、パーソナル・ファブリケーションに夢中な仲間とものづくりの未来を考える。