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【イベント】アルスエレクトロニカの挑戦

2017.08.31

【イベント】アルスエレクトロニカの挑戦

8月も後半、夏休みもあとすこし。まだまだ暑い日が続きますね。9月・10月は、福岡全体が盛り上がるアツい2ヶ月が待っています。9月・10月の2ヶ月間に渡り、アジアの今を体感する「アジアンパーティ」が開催されます。アジアンパーティとは「The Creators(ザ・クリエイターズ)」「アジアフォーカス、福岡国際映画祭」「福岡アジア文化賞」の3事業のほか、福岡市内の各所で、さまざまなイベントが開催されます。昨年は、音楽イベントや文化イベント、モノづくりイベントなど、多種多様な企画が開催されました。昨年の様子や今年の詳しい企画については、アジアンパーティWebサイトにてご確認ください。

福岡のみならず国内・国外でもこのようなフェスティバルはたくさん開催されています。そのひとつ、アルスエレクトロニカというフェスティバルはご存知ですか。アルスエレクトロニカとは、1979年にはじまった、毎年9月に開催される世界最大級のメディアートの祭典(アートフェスティバル)で、芸術・先端技術・文化など、様々なジャンルの展示やパフォーマンス、シンポジウム等の企画が都市全体で行われています。イベント企画だけにとどまらず、メディアアートに最も影響を与えた作品や制作者を表彰するアルスエレクトロニカ賞も行われています。このアルスエレクトロニカの歴史と取り組みが一冊にまとまった書籍が先日発売されました。

「アルスエレクトロニカの挑戦」

イベント関連の仕事をしていた時、福岡のとあるフェスティバルを担当したことがあって、都市とイベントの関わりについて、昔から興味がありました。もっと、国外の事例を知りたいと思ってた矢先、この一冊に出会いました。

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手に取り興奮したまま、1ページ、1ページと読み進めていくと、このフェスティバルに関わっているかのような気持ちになり、さらに読み進めていくと、いま私が住んでいる福岡はどうなっていくのだろうと気になりだしました。色々調べてみると、福岡では、創業支援やスタートアップ支援、コンテンツ産業など、様々な事業に取り組んでいて、アルスエレクトロニカとアジアンパーティは重なる点も多くありました。たとえば、都市全体がコミュニティのような集合体で、一体感があるところなど、とても近い印象を受けました。近い将来、福岡が変わろうとする姿が、アルスエレクトロニカが開催されているオーストリア・リンツのような市民主体型であるような気がしてなりません。

さて今回、「アルスエレクトロニカの挑戦」の著者、鷲尾和彦さんをゲストに招き、アートとテクノロジーの発想力でイノベーションに挑んだ街、リンツ。その創造力のあるメソッドを、38年間の町の変貌と発展の軌跡に学んでいきます。

なぜ、オーストリアの地方都市リンツでおこなわれるアートフェスティバル「アルスエレクトロニカ」に、世界中から人々があつまるのか。わたしたちもこの地方都市を変えるきっかけにつながるのかもしれません。

福岡市科学館ネットワーク サイエンスカフェvol.10
アルスエレクトロニカの挑戦

開催日時 2017年8月31日(木) 19:00~20:30
開催場所 BIZCOLI
     福岡県福岡市中央区渡辺通2丁目1
参加費  無料
定 員  30名 ※先着順にて受付


鷲尾和彦(わしおかずひこ)
株式会社博報堂 クリエイティブ・プロデューサー。「生活圏2050」プロジェクトリーダー。
クリエイティブ・ディレクション、新規事業開発、地方創生、文化政策、文化事業などの領域で、産業界や地方自治体とのプロジェクトに従事。国際コンペティション「PRIX ARS ELECTRONICA」審査員(2014〜2015)。著書に『アルスエレクトロニカの挑戦 ~なぜオーストリアの地方都市で行われるアートフェスティバルに、世界中から人々が集まるのか』(学芸出版社)、「共感ブランディング」(講談社)など。また写真家として、作品集『極東ホテル』『遠い水平線』『To the Sea』、作家・詩人の池澤夏樹氏とともに東日本大震災発生直後から被災地を取材したレポート『春を恨んだりはしない』(中央公論新社)などの著書がある。

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福岡市科学館ネットワーク サイエンスカフェvol.10「アルスエレクトロニカの挑戦」

日時
2017年08月31日(木)19:00から
料金
無料
定員
30名
講師
ゲスト 鷲尾和彦さん
問い合わせ先
福岡市科学館ネットワーク