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【イベント】ロボットも人間も「越境する」時代~「サイエンスアゴラ in 福岡 このロボットがすごい!」~

2018.02.03 ~2018.02.04

【イベント】ロボットも人間も「越境する」時代~「サイエンスアゴラ in 福岡 このロボットがすごい!」~

今日は1月31日(水)、2018年もまもなく1ヶ月が経とうとしています。早いですね。今日は広義のロボットについて考えていきます。

ロボットの起源は諸説ありますが、1900年代に作られたオートマタやからくり人形の登場あたりから人間とロボットの関係は、盛んになっていったようにみられます。今日に至るまで多くの研究者がかかわり、関節や運動や筋肉のほか、視覚、聴覚、嗅覚などの五感まで、人間を理解するように、技術が発展してきました。これらの時代は共通して、人間への理解を通して、人間に変わり作業をすることを目的としたロボットが多い印象を受けます。

最近、人工知能や機械学習を耳にするたびに、人間や生き物の記憶・思考のパターンを集め、最適解を導き、人格を作っていく、もはや、人間に変わり考えていくロボットの技術に変わりつつあることを実感します。近年のロボットは知的なものばかりではなく、物理的なものも発展しています。2020年のオリンピックに向けて、健常者と障害者が競うロボットを使ったスポーツの開発、障害者の義足などの技術も開発され、人間の身体を拡張するロボット技術の発展は進んでいます。

ここ100年の間に、ロボットは、「人間に変わり作業をする」ことから「人間に変わり考える」「人間の能力を拡張する」ことに変わってきました。ロボットも人間(人間の開発技術)も進化し、ロボットも人間も「越境する」時代に突入したのではないでしょうか。この時代に満を持して、人間もロボットも「越境する」スペシャルイベントが、福岡市科学館で開催されます。

サイエンスアゴラ in 福岡~ このロボットがすごい!

2018年2月3日(土)・4日(日)の2日間に渡り、福岡市科学館のサイエンスホールと企画展示室の2箇所で、「サイエンスアゴラ in 福岡~このロボットがすごい!」が開催されます。東京で毎年、科学技術振興機構が主催で、サイエンスアゴラというサイエンスコミュニケーションの祭典を開催しています。この企画は、その福岡版として開催されます。

「サイエンスアゴラ in 福岡 このロボットがすごい!」は、新進気鋭の研究者・開発者たちがロボットとロボット研究のおもしろさを社会に向けて熱く語るイベントです。今回の企画のラインナップを見ると、どのトークも目が離せないものばかりですね。

ロボット研究の多様性を、トークセションと展示を通して、次世代のロボット研究が少し見えてくるかもしれません。人間とロボットと未来、どんな社会になるのか、楽しみですね。2月3日(土)のフォーラムは、ニコニコ生放送、Ustream、YouTube Liveのインターネット中継も予定しておりますので、遠方の方はぜひご覧くださいませ。この企画をみると、これまで考えていたロボットの概念が変わるかもしれません。

[インターネット中継]
ニコニコ生放送 http://ch.nicovideo.jp/konorobo
Ustream http://www.ustream.tv/channel/b2YaPkTVR6s
YouTube Live https://www.youtube.com/channel/UC9nhwffBfUQ3L0O38oUlUJA

サイエンスアゴラ in 福岡 このロボットがすごい!
Webサイト http://konorobo.main.jp/2017/12/08/20180203_konorobo_fukuoka/
福岡市科学館特設サイト https://www.fukuokacity-kagakukan.jp/news/2018/01/23in-1.html


[フォーラム]
2月3日(土) 13:00~17:00
福岡市科学館 6Fサイエンスホール
入場無料 限定260席

13:00-14:00 特別講演
浅田 稔 氏(大阪大学大学院 工学研究科)
「AI × ロボット の未来社会はどうなる?」
現在、人工知能やロボットの世界が異様なスピードで開発がすすみ、これまで夢と思われてきたことが、現実になりつつある。その核となっているのが、機械学習の一種である。深層学習だ。本講演では、深層学習の発展がもたらすロボットとの共生社会を思い描き、未来を語ろう。

14:10-17:00 異分野クロストークセッション
ロボティクスの研究者・技術者と、他分野の専門家が語り合う、ロボットのこと、未来のこと。
松村 礼央(karakuri products) × 森田 藍(大牟田市動物園)
遠藤 謙(Xiborg) × 上岡 玲子(九州大学 芸術工学研究院)
児島 諒(三菱電機 先端技術総合研究所)× 平松 千尋(九州大学 芸術工学研究院)
多田隈 建二郎(東北大学) × 坂倉 真衣(宮崎国際大学)

[ロボット展示・デモンストレーション]
2月3日(土) 17:00~19:00
2月4日(日) 10:00~16:00
福岡市科学館 3F企画展示室

出展者一覧(順不同、予定)
佐世保高専 × 北九州高専:高専ロボコン2017
旭川工業高等専門学校 以後研究室:U-bo MarkII(廃炉創造ロボコン)
今仙技術研究所:義足の展示と模擬体験
大阪大学 梅田尚輝,川節拓実,石原尚:子供アンドロイド Affetto の内部構造とコイル式柔軟皮膚センサ
九州ロボット練習会:二足歩行ロボットによるバトルデモ&操縦体験
佐世保工業高等専門学校 槇田研究室:遠隔操作できる対話用テレプレゼンスロボット
電気通信大学 田中研究室:1mの段差や階段も登れて作業もできるヘビ型ロボット
東北大学 多田隈研究室:ロボット機構(レスキューロボット機構,全方向移動・駆動ロボット機構)
広島大学工学研究科 栗田雄一研究室/コベルコ建機次世代先端技術共同研究講座:VRラジコンシステムによるショベルカー操作体験
真広(まひろ)・テクノロジー:女性型ロボット(小型2足歩行ロボット)「ST-00」,「ST-01」
三菱電機:Amazon Robotics Challenge(ビデオ)
山形大学 井上研究室:6脚作業移動ロボット
長崎総合科学大学:フリスビー乱舞ロボット(NHK学生ロボコン)

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Yusuke Matsumoto
ライター

2011年より、サイエンスコミュニケーションプロジェクトRikafanを立ち上げ、科学コミュニティの活性化に努める。現在は九州大学に所属しサイエンスコミュニケーションの研究を、また、福岡市科学館開館準備室ではVI、広報を担当。プライベートワークとして、だれでも参加できるものづくり博覧祭つくると!のコミュニティ代表として、パーソナル・ファブリケーションに夢中な仲間とものづくりの未来を考える。