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冬の大三角を探そう!

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冬の大三角を探そう!

夜空にはいろいろな明るさの星が輝いています。
星の明るさは等級で表され、正確には0.5等以上1.5等未満の星が「1等星」ですが、1等星以上の明るさの星も含めて1等星と呼ぶことも多いようです。
この時期、小学校4年生の教科書でおなじみの「冬の大三角」も、全て1等星以上の星です。
ベテルギウス(オリオン座)、シリウス(おおいぬ座)、プロキオン(こいぬ座)で形作られる大きな三角形。
「理科年表2021」によると、3つの恒星のうち最も明るく見えるシリウスの実視等級はマイナス1.5。プロキオンは0.4、ベテルギウスは0.5となっています。
1等級で明るさは約2.5倍異なりますので、シリウスはプロキオンの5倍以上明るいことになります。光度が下がった時のベテルギウス(変光星)と比べると、その明るさはなんと10倍以上!
それぞれの恒星の明るさの違いにもご注目ください。

*「冬空のダイヤモンドを探そう! ~冬の大六角~」についてはこちら

*「福岡市科学館 おうち de 科学館」についてはこちら

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文:丹野 佳代子(たんの かよこ)

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福岡市科学館 学芸員
福岡市科学館ドームシアターリーダー

佐賀県佐賀市⽣まれ。
佐賀県内公⽴学校で教鞭をとる。
佐賀県武雄市にある佐賀県⽴宇宙科学館の建設に際しては、プラネタリウム・天⽂台、宇宙関係の展⽰物の設計等をおこなう。
佐賀県⽴宇宙科学館開館後は、科学館に勤務し、宇宙チームのリーダーとして、プラネタリウムや天⽂台の運営、番組制作、教育普及活動をおこなう。
2008(平成20)年、天⽂教育普及に関する業績により、⼩惑星12411に「Tannokayo」と命名される。
佐賀県⽴博物館・美術館の学芸員を経て、現在は福岡市科学館に勤務し、ドームシアターリーダーとして、プラネタリウムの運営・番組制作等にあたっている。 豊富な知識をバックボーンとした⽣解説は、星の語り部として、全国にファンも多い。
プラネタリウム番組のナレーションや番組制作の監修も⾏っている。