[天文トピック]皆既月食に注目!(2026年3月3日)

\ 2026年3月 注目の天文トピック /
今回の月はどんな色? 皆既月食 を観察してみよう
2026年3月3日(火)、福岡でも皆既月食が見られます。
月食とは、太陽・地球・月が一直線に並んだ時に起きる現象で、地球の影の中に月がすっぽりと入ってしまうときが皆既月食、一部分だけ入るときが部分月食です。

今回の皆既月食では、皆既の継続時間が約1時間あります。
2026年3月3日の18時49分頃にかけ始め(部分食開始)、月が地球の影に入る皆既食の開始は20時04分頃から。20時33分頃に食の最大となり、21時03分頃に皆既食が終了、22時17分頃に部分食が終了します。
ぜひ、その間の月の色にもご注目ください。
(2026年3月3日の次に日本全国で皆既月食が見られるのは、2029年1月1日です)
一般的に、皆既月食の色は
暗い赤色です。なぜそのように見えるのでしょうか。
地球の影の中に完全に入ってしまうのであれば、真っ暗になって全然見えなくなってしまいそうな気がしませんか。
これは、地球の大気の影響によるものです。
太陽光にはいろいろな波長の光が含まれています。
地球の大気により、波長の短い青い光は散乱してしまいますが、赤い光はあまり影響を受けません。
わずかに屈折しながら月に降り注ぎます。
これによって月が赤っぽく見えることになります。
この色は、地球の大気の中にある
大気中の塵が少ないと、大気を通り抜ける光の量が多くなるためオレンジ色のような明るい色の月が見られます。
塵が多いと、影が暗くなり、灰色や、時には黒く見えることもあるといいます。
1982年12月30日に起こった皆既月食は真っ黒だったそうです。
その年の春、メキシコのエルチチョン火山が噴火しました。
その火山灰などが成層圏にまで達した影響だと言われています。
今回の月食はどのような色に見えるでしょうか。
[文:福岡市科学館 学芸員 丹野佳代子]
PROFILE

福岡市科学館 学芸員
福岡市科学館ドームシアターリーダー
佐賀県佐賀市⽣まれ。
佐賀県内公⽴学校で教鞭をとる。
佐賀県武雄市にある佐賀県⽴宇宙科学館の建設に際しては、プラネタリウム・天⽂台、宇宙関係の展⽰物の設計等をおこなう。
佐賀県立宇宙科学館開館後は、科学館に勤務し、宇宙チームのリーダーとして、プラネタリウムや天⽂台の運営、番組制作、教育普及活動をおこなう。
2008(平成20)年、天⽂教育普及に関する業績により、小惑星12411に「Tannokayo」と命名される。
佐賀県⽴博物館・美術館の学芸員を経て、現在は福岡市科学館に勤務し、ドームシアターリーダーとして、プラネタリウムの運営・番組制作等にあたっている。 豊富な知識をバックボーンとした⽣解説は、星の語り部として、全国にファンも多い。
プラネタリウム番組のナレーションや番組制作の監修も⾏っている。
GALLERY
福岡市科学館スタッフが撮影した皆既月食の写真をご紹介します。




皆既月食の見え方の変化 / 今回はどのような色に見えるでしょう(2025年9月8日撮影)
皆既月食と天の川(2025年9月8日撮影)
皆既月食中の月の明るさが暗くなった空で、皆既月食とともに天の川や満天の星をスタッフが撮影
参考リンク


<参考リンク / 国立天文台ホームページ>
・月食とは
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/lunar-eclipse.html
・月食の観察のしかた
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/lunar-eclipse-obs.html
・月食各地予報
https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/eclipsex_l.cgi
・月食一覧(2010年から2030年)
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/lunar-eclipse-list.html
2026年2月28日(土)まで開催
\ サイエンスホールで特別上映 /
星空散歩

スタッフによるその日の星空案内(生解説)
星空シミュレーションソフトやオリジナル制作のスライドショーを用い、ドームシアタースタッフが解説を行います。今日の福岡で見ることができる天体(月・惑星・恒星)や星座について、また、2026年3月3日(火)に起こる皆既月食について、そのしくみや見え方を紹介します。
[期間]2026年2月1日(日) ~ 2026年2月28日(土) [時間]30分間(スタッフによる生解説のみ) [場所]6階 サイエンスホール [対象]どなたでも [料金(税込)]高校生・大人 200円、小・中学生 100円、未就学児無料(要保護者同伴)
上映スケジュール

