[レポート]IPS 2026 FUKUOKA開催記念イベント「クイズ!世界のプラネタリウム ~星空をつくる機械 in 福岡~」
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プラネタリウムでクイズイベントを開催しました
2026年6月の「IPS 2026 FUKUOKA」開催を記念して、2025年11月14日に「クイズ!世界のプラネタリウム ~星空をつくる機械 in 福岡~」を開催しました。明石市立天文科学館の井上毅館長と福岡市科学館 学芸員の丹野が、プラネタリウムの歴史や日本での発展、福岡との関わりなどを、クイズ形式で楽しくご紹介しました。当日のレポートをお届けします。
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満員御礼!定員を大きく上回るご応募をいただきました。平日の夜にも関わらず、子どもから大人まで、関東や関西など県外からの参加者も。
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半年後の「IPS 2026 FUKUOKA」に向けて、地域とともにもりあげていこう!ということで企画されたプレイベント。
IPSって?

IPS(国際プラネタリウム協会)は、世界最大のプラネタリウム関係者による団体。1970年の発足以来、世界中の学校、大学、博物館、公共施設などのプラネタリウム関係者など約500名の会員が加入し、2年おきに各国都市でカンファレンスを開催しています。
※IPS(アイピーエス)は、The International Planetarium Societyの略。日本語名は、国際プラネタリウム協会[WEBサイト:IPS 2026 FUKUOKA / IPS]
One Earth, One Sky

日本での開催は大阪以来30年ぶり
そんなIPSの2026年国際会議が福岡で開催されます!日本での開催は1996年の大阪大会以来30年ぶり2回目。福岡市科学館も会場のひとつです。会期中は、子どもたちが世界各国のプラネタリウム関係者や天文学・映像制作の専門家と交流できるイベントなど、市民とプラネタリウムのつながりを深める企画も予定しています。
星と笑顔に包まれた星空散歩の時間
クイズタイムに入る前に、まずは季節の星空を楽しむ星空解説をお楽しみいただきました。
投映機が映し出す満天の星
暗くなったドームシアター内では、サッカーボールのような丸い形をした機器が昇降装置でぐーっと上がり、顔をのぞかせました。この機器は40万個以上もの星を映し出す機器で「光学式投映機 Infinium Σ(インフィニウム シグマ)」といいます。投映機の上昇とともにまわりの星々が一緒に動いていく様子もご覧いただき、子どもたちからは「星が動いてるよ」「きれい!」といった楽しそうな声もあがっていました。
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福岡市科学館の投映機は、世界最高水準の「Gemini Star Σ Fukuoka (ジェミニスターシグマ フクオカ)」という名前のプラネタリウム。ジェミニとは「ふたご座」のこと。中央にある光学式投映機とまわりにあるデジタル式投映機、惑星投映機などを組み合わせている、"統合型" のプラネタリウムです。 ※写真:2025年11月時点の機器
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福岡市科学館が2017年10月1日に開館してから約8年間、星空を届けてくれているプラネタリウム投映機。スタッフの一員のような存在です。2026年1月14日から2026年3月23日の期間は投映をお休みして機器更新を行います。3月25日からパワーアップして、より鮮明な星空を届けてくれる予定です。
2人の楽しいかけあいとともに巡る星空散歩
井上館長のダジャレを交えたユーモアたっぷりの星空解説に、丹野が鋭い反応をしながら解説を加えていく...そんな2人の楽しいかけあいとともに、星空散歩を満喫していただきました。

[井上毅]明石市立天文科学館館長。日本プラネタリウム協議会プラネタリウム100周年記念事業実行委員長も務め『星空をつくる機械 プラネタリウム100年史』の著者でもある。[丹野佳代子]福岡市科学館学芸員。プラネタリウムの運営・番組制作・解説・監修などを⾏っている。ちびまる子ちゃんのプラネタリウム番組では声優として出演している。
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誕生星座の1つとして紹介したのはおうし座。おうし座の肩のあたりにある、集まって見える星はプレアデス星団で、日本では「すばる」とも呼ばれます。目のあたりにはオレンジ色のアルデバランという星があります。冬の夜空を代表する星座、おうし座をぜひ夜空で探してみてください。
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丹野「この星座は?」井上館長「大谷翔平さん。バット持ってるし。デコピンがこのへんにいてね。」丹野「えー!星空にはもう1匹いますけど。デコピン2匹を連れてる感じですね。この星座、オリオン座とおおいぬ座、こいぬ座という星座なんですよ。」という2人のトークに会場は大爆笑。

星空散歩の時間のあとは、皆さんから事前にお寄せいただいた宇宙やプラネタリウムについての質問コーナー。

まずはウォーミングアップ!クイズ <練習編>
「明石市立天文科学館のプラネタリウムは、1960年にできてから2025年で65周年を迎えました。日本国内で動いているプラネタリウムで一番古い歴史を持っています。私はここで28年間プラネタリウムで解説しており、今まで50万人以上の方に星の話をしてきました。これまで10万人くらいの方を眠らせておりますが、今日は眠くならないように、いっぱいクイズをつくってきました。」と、やさしく笑顔で話されていた井上館長。やわらかな口調の井上館長から、このあと難問の数々が出題されることを誰が想像したでしょうか。

皆さんには、1番から4番のカードの中から答えだと思うカードをあげて参加してもらいました。まずはウォーミングアップということで入門編から...と思いきや、早速マニアックな問題もありました。当日参加できなかった皆さんもぜひ挑戦してみてください!



マニアックすぎる?!クイズ<本番編>
井上館長「IPSへ行きたいか~?」
参加者「イエーイ!」
掛け声とともに、いよいよ本気モードのクイズ大会本番がスタート!

今回、クイズに正解した上位入賞者に、プラネタリウムや星空にちなんだアイテムのプレゼントをご用意しました。
(プレゼント内容の詳細はこちら)皆さんには立ち上がっていただき、不正解の方は座っていただくという勝ち抜き戦です。

入門的なクイズから専門的な激ムズクイズまで、幅広いクイズが出題されました。「そんなのわからん~!」「もはや運だめし」「やったー!」といった、歓喜、笑い、驚き、嘆きの声など...だんだんと熱気を帯びていく会場。

途中で予想外の事態が!
勝ち抜きの人数に達する前に全員が敗退してしまったのです。急遽、敗者復活戦を実施しました。最初からやり直しということで、会場はこの日一番の盛り上がりに!(全員敗退となった問題は「ドイツ・ハンブルグのプラネタリウムはどんな施設を改装して作られた?」でした)本番編も最後までぜひ挑戦してみてください。


最後に残った3名の方は、1位と2位は小学生、3位は社会人の方でした。勝ち抜いて見事プレゼントを獲得できた皆さん、おめでとうございます!
プラネタリウムの物語
プラネタリウムのことをさらに知りたくなった皆さんへ、井上館長の著書『星空をつくる機械 プラネタリウム100年史』のご紹介です。今回のクイズ問題に関係する内容も一部、より詳しく解説されています。プラネタリウムの歴史、仕組み、楽しみ方についてもっと知りたい方におすすめです!福岡市科学館 4階のサイエンスナビでもご覧いただけます。

『星空をつくる機械 プラネタリウム100年史』 井上 毅 KADOKAWA
輝く星空を機械によって再現する──。そんな人類の夢をかなえる近代プラネタリウム第1号が、1923年10月、ドイツで生まれた。「宇宙への扉」をすべての人に開いたプラネタリウムの世紀、その知られざる物語とは?プラネタリウムの仕組みと歴史を第一人者がときあかす決定版。

メッセージ

参加者の感想(一部)

プレゼントをご紹介!
今回のイベントでは、正解者の方へ天文が身近に感じられるプレゼントをご用意しました。明石市立天文科学館の皆さまや地域の皆さまのご協力のもと、さまざまなプレゼントをご用意することができました。ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

[明石市立天文科学館 プラネタリウム・ジグソーパズル]星空とプラネタリウム投映機のジグソーパズルです。明石市立天文科学館のプラネタリウム投映機「Carl Zeiss JENA UPP23/3型」は、カールツァイス・イエナ社製(当時は東ドイツ)のもので、イエナ製の大型プラネタリウムとして第38台目、現在活躍しているものとしては、日本で最も古いプラネタリウムです。パズル完成後は、部屋に飾ってプラネタリウムの雰囲気を楽しむことができます。

[星の雫 オリオン座のかけら 琥珀糖]地元六本松の和菓子屋さん「和菓子処 兎月」さんが、季節限定商品「琥珀糖 星の雫」を今回のイベント用にオリオン座が再現できるスペシャルバージョンに誂えてくださいました!表面温度によって色が異なって見える恒星をカラフルな琥珀糖と可愛らしい金平糖で表現。学芸員・丹野監修の説明シート付きです。和菓子処 兎月さん、六本松商店連合会さん、ご協力ありがとうございました!

[明石市立天文科学館 ブラック星博士のダジャレノート]ブラック星博士は、明石市立天文科学館のヒーロー「シゴセンジャー」の宿敵で、寒いダジャレを武器に宇宙征服を企む悪役キャラクター。ダジャレで時間と人の心を乱し、宇宙の時間を狂わせようとしており、シゴセンジャーと戦っています(井上館長はブラック星博士のマネージャーなどを務めていらっしゃるんだとか)。ノートをよーく見ると...なんと罫線にまで珠玉のダジャレが!
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[明石市立天文科学館 135°Eトートバック]2021年 日本標準時制定135周年を記念して作られた、東経135度子午線のまちを表したロゴマークのデザイン。内ポケットもついており、実用的!
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[明石市立天文科学館 星座クリアファイル]春夏秋冬の4種類、季節ごとの星座と星座絵がデザインされています。中に紙をはさむと星座絵と星座名がかくれて、星座好きの心をくすぐります。

[光学式プラネタリウムのカプセルトイ・インフィニウム Σ(シグマ) ミニチュアプロジェクター]福岡市科学館でも使用されている光学式プラネタリウム「インフィニウムΣ(シグマ)」を、手のひらサイズのミニチュアプロジェクターとして再現!(高さ約6cm×横約6cm)投映機の開発部門や福岡市科学館学芸員の丹野が協力して開発した、細部のフォルムまでこだわりが詰まった本格仕様。スイッチを入れると、「おおぐま座」「はくちょう座」「カシオペヤ座」「おおいぬ座」「オリオン座」のいずれか1つの星座絵が天井や壁に浮かび上がり、ご自宅でもプラネタリウム体験が楽しめます。


井上館長、今回のイベントにご応募いただいた皆さま、開催にあたりご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。IPS 2026 FUKUOKAにむけて、プラネタリウムの魅力や世界とのつながりを感じながら、皆で天文に親しむ楽しい雰囲気を味わっていただけたでしょうか。これからIPS 2026 FUKUOKA開催にむけて、ぜひ皆さんも一緒に盛り上げていただけると嬉しいです。
科学館紹介
明石市立天文科学館
明石市立天文科学館は、東経135度日本標準時子午線の真上に建つ「時と宇宙の博物館」です。プラネタリウムや展示を通じて、時や宇宙について学ぶことができます。明石海峡大橋の眺望抜群。こどもから大人まで楽しく学ぶことができる様々な企画事業が行われており、何度訪れても新しい発見のある天文科学館です。
明石市立天文科学館はリニューアル工事等のため2025年10月1日(水)から2026年夏頃(予定)まで全館休館しており、リニューアルオープンは2026年夏頃の予定です。快適で魅力が向上した「時と宇宙の博物館」、とても楽しみですね!
※明石市立天文科学館のオリジナルグッズの詳細はこちら
福岡市科学館ドームシアター(プラネタリウム)
福岡市科学館は、子どもから大人まで楽しむことができる「人が育ち、未来をデザインしていく科学館」をめざし、2017年10月1日に開館しました。「サイエンス&クリエイティブFUKUOKA」をコンセプトに、科学と感性の交流拠点として、さまざまなプログラムをおこなっています。福岡市科学館のドームシアター(プラネタリウム)は、自然に限りなく近い星空を再現する光学式投映機と高解像度デジタル式投映機を駆使し、臨場感あふれる映像を楽しめます。
※福岡市科学館のオリジナルグッズの詳細はこちら