[レポート]企画展「ジオパーク巡回展『地球時間の旅』~はっけん!きみだけのおもジオ~」

福岡市科学館では、2025年12月12日(金)から2026年1月25日(日)まで、企画展「ジオパーク巡回展『地球時間の旅』~はっけん!きみだけのおもジオ~」を開催しました。本展をふりかえってご紹介します。


本展は巡回企画展「地球時間の旅」を借用し製作した企画展です。岩石を通して日本の地質的な魅力に気づき、私たちの住む地球の未来について考える機会となることや、福岡県内で採れた岩石・鉱物標本や地域の特産品などもあわせて展示することで、地域の魅力に気づくきっかけとなることを目指しました。


目の前に広がる風景も、その中で暮らす生きものたちも、そして私たちが紡いできた文化や伝統も、地球がたどってきた長い物語と深く関係しています。全国のジオパーク(※)から集めた岩石や景色を通して、身近に隠された地球スケールの物語をひも解いていきます。全国のジオパークからわかる日本の成り立ちについて考えます。
※「ジオパーク(GeoPark)」は、私たちが地質・地形から地球の過去を知り、未来を考えて、活動する場所のこと。地球や大地を意味するGeoと公園を意味するParkを組み合わせてできた造語です。


巡回企画展「地球時間の旅」で借用した展示物を中心として構成しました。加えて、館が所蔵する岩石・鉱物標本だけでなく、県内各所へ写真や標本等資料提供の協力をあおぎ、福岡らしさを出しました。会場では、大人の方がパネルの解説を読んだり岩石標本をじっくりと観察されたりする様子や、体験コーナー(玄界灘に住む生きものクイズや岩石をさわるコーナー、引き出しを開けて原料となった岩石を見つける発見BOXなど)で楽しむ子どもたちの様子が見られました。
― 主なテーマ構成 ―
ツナガル
見慣れた風景も、慣れ親しんだ食文化も、何億年、何千万人にもおよぶ大地の歴史と深く関わっています。目の前に広がる"今"が、どのように"過去"の地球と"ツナガル"のかをひもといてご紹介しました。カラフル
目の前にある山はどんな石(岩石)でできているの?特殊な顕微鏡でのぞいたカラフルな世界、どこまでも続きそうなしま模様は、地球が生み出した"アート"作品です。様々な種類の鉱物が集まった、様々な種類の岩石が、目の前にある様々な"風景"を作っています。
ツクル
南北に細長く、逆「く」の字のような形をした、日本列島。日本列島の形は、昔から同じ形をしていたのでしょうか。答えは「いいえ」。46億年の長い地球の歴史の中では、日本列島が誕生し始めたのはごく最近の数千万年前。日本列島を"ツクル"地球の物語をご紹介しました。
ツタエル
ジオパークでは、地域の風景や自然、文化を守ることを大事にしています。そのためには、この地に暮らす人たちや訪れる人たちに、大地の物語を知ることの面白さや、その尊さを伝えることが大切です。資源の未来と、子どもたちの学びの様子をご紹介しました。

資料提供のご協力(五十音順、敬称略)
・糸島市観光協会
・大牟田市石炭産業科学館
・太宰府市観光推進課
・マリンワールド海の中道
・福岡市科学館館長 矢原徹一
・福岡市市民局防災・危機管理部






光る!どろだんごづくり
2026年1月5日に、埼玉県立 川の博物館 学芸員の森圭子氏を講師にお招きして、関連イベント「光る!どろだんごづくり」を開催しました。
\ レポートはこちらをクリック /

企画展「さわれる宇宙~宇宙を知るはじめのいっぽ~」との連動
同時期に開催した企画展「さわれる宇宙~宇宙を知るはじめのいっぽ~」(2025年11月29日~2026年1月12日)と連動し、相互に展示を楽しめるようにしました。「さわれる宇宙」の導入のテーマ「地球ってどんな星?」では、宇宙から見た地球の映像や地球を構成する岩石などを展示しており、地球と宇宙とのつながりを感じながら、興味を深めることができます。

関連書籍コーナー&おはなし会
4階サイエンスナビでは、興味・関心を広げたり、調べものをしたりできる場として本展関連書籍コーナーを設けました。また、ものづくりに関する絵本のおはなし会を行いました。



