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[レポート]企画展「さわれる宇宙~宇宙を知るはじめのいっぽ~」

企画展「さわれる宇宙」


福岡市科学館では、2025年11月29日(土)から2026年1月12日(月・祝)まで、プラネタリウムの国際会議「IPS 2026 FUKUOKA」の関連事業として企画展「さわれる宇宙~宇宙を知るはじめのいっぽ~」を開催しました。本展をふりかえってご紹介します。



若田宇宙飛行士がご来場

福岡市科学館名誉館長である若田光一宇宙飛行士が本展にご来場されました。若田光一宇宙飛行士講演会「宇宙最前線!」の前にご観覧された若田宇宙飛行士。天体模型や岩石をさわったり、天体望遠鏡をのぞいたり、「月でジャンプ!」したりして、体験を楽しまれました。
若田光一宇宙飛行士は、「月や火星には私も行ったことがありません。模型でデコボコにさわったり、惑星の距離間をロープで表現したり、宇宙を知るいろいろなアイデアが詰まっていて面白いですね。火星のオリンポス山がエベレストよりかなり高いのも驚きでした。このような展示で興味をもって、宇宙を目指す子どもたちが増えると嬉しいです。」と語られました。


企画展「さわれる宇宙」若田光一宇宙飛行士


展示のねらい

・視覚情報に触覚的なアプローチを組み合わせた展示により、太陽系の構造や天体の特徴を、身体感覚を通じて直感的に理解できる機会を提供しました。

・天体観察の魅力や天文台・プラネタリウムの役割を多角的に紹介し、日常的な星空の楽しみ方を提案するとともに、福岡で開催されるプラネタリウム国際会議「IPS 2026 FUKUOKA」への期待感と機運の醸成を図りました。

・基本展示室の関連展示や館独自の取り組み、ドームシアター(プラネタリウム)へと、来館者の関心を波及させる構成としました。


展示概要

本展では、見て、さわって、楽しめる体験型の展示を中心に、地球で起こる現象の原理や天体の特徴についてご紹介しました。模型やパネル、映像、館が所蔵する岩石・鉱物標本、体験型の展示物など約40点の展示を通して、身近な現象も宇宙につながりがあることを知っていただきました。「宇宙をさわる」(企画・製作:明石市立天文科学館)の触れる展示物を借用して天体模型や望遠鏡の模型などを展示し、距離や特徴のイメージを体感していただく展示も取り入れました。

宇宙を縁遠いもの・難しいものと感じている方にも少しでも身近に感じていただけるよう、さまざまな切り口の展示物をご用意。また、初めて科学館を訪れる方に「科学館は楽しい。基本展示室やプラネタリウムにも行ってみたい」と思っていただけるよう、触れて体験できる展示を多く取り入れました。車いすをご利用の方や視覚に障がいのある方にも同伴者とともにゆったり楽しんでいただけるよう、ゆとりある空間づくりにも配慮しました。

また、企画展「ジオパーク巡回展『地球時間の旅』~はっけん!きみだけのおもジオ~」(2025年12月12日~2026年1月25日)と同時期に開催することで、地球の岩石や地質の魅力をさらに深掘りすることができるようにしました。さらに、ドームシアター(プラネタリウム)や天体観測会、アウトリーチなど、当館の活動についても紹介しました。


展示概要


展示構成

3階 企画展示室

会場内のパネルの一部には、点図・点字解説や連携協提供データの「こども宇宙科学」を使用
「(※)」の展示物は、明石市立天文科学館より借用

地球ってどんな星?
・人工衛星ひまわりによる地球の映像
(気象庁WEBサイト)
・地球を構成する、さわれる岩石
・さわれる地球儀(※)
・体験「いろいろな砂を見てみよう」
(顕微鏡で砂を観察)
太陽と月ってどんな星?
・体験「月でジャンプ」
(ジャンプした高さを6倍にして表示)
・体験「月食、日食をつくってみよう!」
(太陽・月・地球の模型)
・月のさわれる模型(※)
・2025年の月の満ち欠け再現動画(NASA)
地球のなかまたち
・惑星構成元素を含む鉱物展示、クイズ
・呼気の二酸化炭素濃度を計測、金星と比較
・オリンポス山の高さを知る模型(MDFで作製)
・火星の模型、小惑星イトカワ、リュウグウ模型(※)
・惑星の点図解説(※)
・惑星を構成する元素のバルーン展示
・惑星の大きさを比較する模型
・体験「どんな星に住んでみたい?」(ふせん記入)
・太陽系の広がり(※)
・金星、天王星と関連する鉱物

星空の世界をみよう
・体験「天体望遠鏡をのぞいてみよう!」
(金曜・土曜 時間限定、天井にある印刷物を見る)
・体験「星座をつくってみよう」
(ワークシート記入)
・すばる望遠鏡のさわれる模型(※)
・望遠鏡に関する動画
・当館ドームシアター(プラネタリウム)
 建設時のタイムラプス動画
若田光一宇宙飛行士 関連展示
・若田宇宙飛行士が宇宙で一緒に滞在した扇子
・若田宇宙飛行士の活動紹介

関連展示・関連プログラム

[関連展示]
会場:5階基本展示室
3点の隕石を展示。
展示のみ:2点(鉄隕石、石質隕石)
さわれる:1点(鉄隕石:株式会社コニカミノルタプラネタリウムより借用)
[サイエンスショー]
会場:5階基本展示室内サイエンスショーステージ
関連プログラムとしてサイエンスショー「めぐる!くらしささえる鉄のたび」を実施。
[関連書籍&おはなし会]
会場:4階サイエンスナビ
企画展に関連して宇宙や天文学に関する書籍を展示。おはなし会では、宇宙をテーマに絵本を紹介。

会場の様子

企画展「さわれる宇宙」会場の様子


来場者の反応と感想

来場者の反応

・点字図書館スタッフ同伴で訪れた視覚障がいのある方が、地球儀の地形と地名を確認しながら楽しんでいました。地理が大好きで、これまでにご自身が訪れた国々の位置を確認しながら触れ、「家に欲しい」とのことでした。

・点字の存在そのものに初めて触れるお子さまも多く、保護者が説明して点字一覧表と照らし合わせながら読んでいる姿が見られました。

・月の模型に触れた方から、「月のクレーターという言葉を聞いたことがあっても、凹凸があることをイメージしたことが無く、分かりやすかった。」とのお声を多数いただきました。

・すばる望遠鏡のさわれる模型に触れながら、「どうやって観測するのかな」、「どんな風に見えるのかな」、「この部分は何かな」などの疑問や気づきがあった様子でした。

・先に惑星の大きさ比べを見て触れていたお子さまが、保護者の方に「目をつぶって触ってみて」と誘導し、お子さま自らが感じたその大きさの違いを驚かせるように伝えていました。

・展示物にさわれること自体が大変好評で、特に「惑星の大きさ比べ」、「太陽系のひろがり」が分かりやすいと感動の声が多く聞こえました。さわることで感じたこと、わかったことを来場者同士が共感し合いながら体験、見学する様子が印象的でした。

・館内ドームシアターのスタッフより、「プラネタリウム内の解説で伝えきれない部分を、さわって体感してもらうことが出来て良かった。」との意見がありました。


来場者の反応


来場者の感想(一部)


企画展「さわれる宇宙~宇宙を知るはじめのいっぽ~」

企画展「さわれる宇宙~宇宙を知るはじめのいっぽ~」

開催概要


企画展「さわれる宇宙」

企画展「さわれる宇宙~宇宙を知るはじめのいっぽ~」

空の向こうに広がる宇宙は、実は毎日の私たちのくらしとつながっています。
月の形がかわるのも、季節が移りかわるのも、宇宙が関係しているのです。
"宇宙って、どんなところだろう?"
"火星や木星は、どれくらいはなれているの?"
そんなふしぎを、天体模型をさわったり、月でジャンプしたりして確かめてみましょう!宇宙や星空の見かたがわかると、空を見上げるのがもっと楽しくなります!

開催概要

タイトル
IPS2026関連事業
企画展「さわれる宇宙~宇宙を知るはじめのいっぽ~」
期間
2025年11月29日(土)~2026年1月12日(月・祝)
※火曜日および年末年始(12月28日~1月1日)休館
開催時間
9:30~18:00(入場は17:30まで)
※天体望遠鏡の体験は毎週金曜・土曜日 16:00~17:00限定
場所
3階企画展示室
料金
無料
主催
福岡市科学館
企画・制作
「宇宙をさわる」
企画・製作:明石市立天文科学館
協力:自然科学研究機構 国立天文台、日本点字図書館附属 ふれる博物館、仙台市天文台、全国科学館連携協議会

「こども宇宙科学」
企画・制作:津村耕司(東京都市大学 理工学部 自然科学科)、新村友里(日本科学未来館)
イラスト:イケウチ リリー 
デザイン:ヨダトモコ 
出典:「こども宇宙科学」新星出版社 
協力:全国科学館連携協議会

IPS 2026 FUKUOKA


2026年6月、福岡でプラネタリウムの国際会議開催!

世界最大のプラネタリウム関係者団体であるIPS(The International Planetarium Society : 国際プラネタリウム協会)の2026年国際会議が福岡で開催されます。福岡市科学館も会場のひとつです。会期中は、子どもたちが世界各国のプラネタリウム関係者や天文学・映像制作の専門家と交流できるイベントなど、市民とプラネタリウムのつながりを深める企画も予定しています。